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横山美術館に行きました[愛知県名古屋市東区]

 名古屋市東区にある横山美術館に行きました。

 地下鉄東山線「新栄町」駅から歩いて10分ほど、明治・大正時代に制作された輸出陶磁器が数多く展示されている美術館です。

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 お目当ては、去年の11月から今月末まで開催されている企画展「目でも陶酔できるウイスキーボトル展」。

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 来訪自体が初めてだったので、とりあえず1階から4階まで順に巡りました。

 わたしのなかで印象に残ったもの、素敵だなと思ったものを記していきます。

 

・2階の七宝焼

 淡く美しい青、藍、ピンク、緑色を背景に、鳥や花が繊細に描かれていた。縁の幾何学模様?独特の色使いで描かれたパターンとチグハグで面白い。

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・2階の石目焼

 綺麗なグラデーションがすてき!水色から薄紅色に変化していく背景色が美しいなと思いました。夏の夕焼けを思い出す。光が反射しないように作られたのか、柔らかな印象。可愛い。

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 よく生花をいけるので、ついついこういう綺麗な花瓶は欲しくなっちゃいます。

 

....。

 

楽天で調べてみるか....。

 

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高え〜。

 

 

 

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 写真ではうまくお伝えすることができませんが、階段の部分の床が可愛かったです。

 

 

 

・3階のオールドノリタケ

 

 ノリタケといえば花や果物の絵!というイメージだったのですが、ここには少女像から風景、動物まで様々な絵が描かれた素敵な作品がたくさんありました。浅学を恥じる。

 金盛によって風景画が表現された飾りツボであったり、

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 キャンパス地のような質感で古城が描かれた花瓶であったり、

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 人魚のフラワーフロッグ&ボウルまで。

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とても可愛い!

 

...。

 

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高え〜。

 

 

 

・4階 ウイスキーボトル展

 ついにお目当ての企画展のフロアへ!

 

 20世紀中頃、数多くの蒸留所があり、ウイスキーの大量製造がなされていたアメリカ。世界1の生産国であり、世界1の消費国であるこの大国で、一種のインテリアとして扱われていたウイスキーボトル。

 細部まで表現された写実的な装飾品が数多く展示されており、ひとつの芸術作品としての地位を築いていたこと、コレクターを始めとするたくさんの人々の人気を集めたことが伺えます。

 

 ウイスキーボトルの題材は消防士さんからカウボーイ、童話のキャラクター、芸能人、自動車、野生動物など多岐にわたります。

 

 中でも独立戦争に関係する兵士や将軍のボトルがたくさんありました。それだけあの戦争はアメリカに大きな変化をもたらしたのだな、と考えました。

 

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 帽子の部分がキャップになっているものから、

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 首を引っこ抜いてウイスキーを注ぐものまで。面白い。

 

 

 服の質感や表情まで、本当に細やかに表現されていました。怒っている男性のボトル、笑う調教師(と、迫力のあるライオン)喜怒哀楽がかなり分かりやすいです。本当にこだわりが強い。

 

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 ボトルは瀬戸市で製造されているものの、出荷先がアメリカだからかな?アメリカ人が好むように作られているのだなという印象を受けました。

 

 例えば、収集癖が刺激されるこの犬ミニチュアボトル、よく見たら大型犬が多いんですわね。アメリカでは特に大型犬が好まれる傾向にあると聞きます。アメリカ人向けというか、アメリカ人の心をくすぐる犬種だ…と思いました。

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 加えて、展示されていた日本人らしき侍・芸者のウイスキーボトル。髪型や着物に違和感を感じます。

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 おそらく東洋趣味を持つ人向けに、「僕たち私たちから見た日本人」という題材で作られているんだろうな。コレクターにとってはそれが正しいか間違っているか、きっとどうでもいいんですよね。そういう適当さにどうしようもなく惹かれる。

 

 

 マリリン・モンローウイスキーボトルもありました。ちょうど今読んでいる本『ロボット兵士の戦争』に彼女が出てきたのでタイムリーだなと思いました。

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 陸軍の工場で働いていた彼女は、カメラマンに見出され、「戦争準備に女性も貢献している」というアピールをするためのポスター撮影に登用されます。

 この写真が、陸軍の機関誌に掲載されたことがきっかけで、ハリウッドの道が開きます。髪をブロンドに染め、金髪美女として1950年代で最も人気のあるセックスシンボルの1人となったマリリン・モンロー

 

 工場の作業員が、ひょんなことから大衆文化のアイコンにまでのぼりつめ、ついにはウイスキーボトルの題材にもなってしまう。事実は小説より奇なりだなあとしみじみと思いました。

 

ロボット兵士の戦争

ロボット兵士の戦争

 

 

 

 

最後に個人的に好きなウイスキーボトルを2つ。

 

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海軍!立体感と色合いが可愛い!

 

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ひげを剃る男の人!ウキウキ顔が可愛い!ちゃんと鏡に映ってる!猫!

 

 

おしまい

 

 

美術館公式ホームページ▷https://www.yokoyama-art-museum.or.jp